脳移植は可能か?
人体改造シリーズ第五弾、今度はちと違った方向から
人体改造計画を提示してみよう。
脳移植。もう既にSFではベタとまで言われているんだが、
実際できるのか?そしてヤバいのか?
結論からいうと「非常に困難、だが可能」である。
神経をつなぐことは今や不可能ではない。
というより神経自体多少の修復能力もってるわけで。
神経と神経をつなぐと、信号伝達の経路が出来てくる。
今や腕が切断されてもそれをつなぐことは可能だ。
指や腕が切断されたら、とりあえず氷で冷やして病院に持っていくべし。
きれいな食塩水で洗って、ビニール袋に入れて冷やしながら持っていくこと。
数時間以内ならうまくいけばつながる。
医療技術の発達でヤクザ屋さんのエンコ(指)つめも、昔ほどの
価値がなくなってしまったな。
…ていうより昔の人間からしたら、ほいほい指つなぐ、腕つなぐなんて
まさにSFの世界じゃないだろうか。
そんな中何故脳だけが接続困難であるか。
ちょっとあれな例えだが、テレビにビデオをつなぐことができる人がいるとしよう。
その人がテレビ局で大量のモニターとカメラ、機器の接続をやらされる。
果たしてこの人はきちんと仕事ができるだろうか。
そう、問題はつなぐ方法ではない。量なのだ。量が多すぎる。
ぶっちゃけ体のつくりが単純な生物だったら脳移植可能かもしれない。
脳と体の神経の数が少ないから。
体のつくりが単純な生物がテレビとビデオだとする。
指つなぐのはスタジオくらいだろう。
だとしたら脳移植ってのは、テレビ局移転みたいなもんだ。
それもネットワーク局全て移転。
…そう考えると単純な問題ではすまなさそうだ。
医療スタッフが数百人は必要だろう。再接続時間も相当早くないといかん。
高性能の神経接続マシンがあったら不可能ではないかもしれないが。
顕微鏡で神経を見ながらリモートコントロール。
いわゆる移植不適合の問題もあるだろう。
しかし脳自体には脳血栓関門があるから、抗体は通らない。
つまり脳を移植するのは誰でもいいかもしれない。
人間でなくってもいいかもしれない(ボソッ
ただまあ神経自体を構成するタンパク質に不和合性があるから、
遺伝子レベルでの一致度は見る必要ありだな、やっぱ。
で、そこまでして脳移植する必要だが俺にはないな。
一部権力持った人間には有るんだろ。きっと。
権力を保持しつづけるために繰り返し脳移植…。
ただまあ、そこまでやったところで、脳の寿命も140年。
所詮は無駄なこと。
脳を丸ごと移植するんでないとしたら、もっと技術が必要だぞ。
脳の一部を移植するとかしたいのなら。
例えるならテレビを分解して、ビデオも分解してテレビデオにするような
そんなややこしい手術だ。何年後にできることか。
それで脳の記憶部分だけ移植か?
人格ってそんな単純なもんだろうか?
人間の主要部は脳だけど、脳以外の臓器も人間を人間たらしめてる。
脳の記憶部は大事だが、それ以外も人格形成に関与している。
移植したから全て入れ替わる、そう簡単にことが運ぶかな?